こんにちは、井口事務所カーライフ+編集担当の小林です。
本記事では、
・自動車業界のTierの意味
・自動車業界の構造 |
についてお伝え出来ればと思います!
今では自動車業界ではどこでも通じるようになった「Tier」。
初めて聞く方は「何の英単語???」となるかも知れませんが、本記事でバッチリ把握しましょう!
なお、このtierには、「Tier1」や「Tier2」といった数字が続く単語があります。
自動車業界のTierの意味とは
自動車業界のTier1やTier2の意味は、OEM(カーメーカー)との取引関係にあります。
それぞれの数字の意味は、以下のとおりです。
Tier1:OEMと直接取引をしている会社又はその部品
Tier2:Tier1と直接取引をしている会社又はその部品 Tier3:Tier2と直接取引をしている会社又はその部品 |
実質的には、OEMを頂点としたピラミッド構造であると言えます。
Tier1とTier2以下の特徴
単純にOEMとの関係性の距離で特徴が出るとは言われていますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
Tier1のメリットはOEMと直接やり取りが出来て、開発情報を入手しやすいという所にあります。
デメリットは距離が近いが故に、OEMから設計やコストの面で要求のレベルが高い所にあります。
Tier2以下のメリットはTier1メーカーと協力して受注活動が出来る所にあります。
また、OEMとの間に入ってくれる事もあります。
デメリットは車両の開発情報が手に入りづらい所にあります。
また、新規品の参入に一歩遅れるという点もあります。
しかし、Tier1ビジネス・Tier2以下ビジネスにどちらが優位という事はありません。
部品の調達先がOEMなのかTier1なのかで簡単に立ち位置が変わるのです。
※Tier1になっている部品が1つも無いとOEMとの距離は大きくなってしまいます。
こちらに関しては後ほど詳しく記載させていただきます。
下請けとは意味合いが違う
一般的な下請けというのは、業務委託と言えます。
Tier1はOEMでは製造できないアプリケーションを開発して販売するなどがあるからです。
ニュアンス的に下請けという言葉が合わないからか、サプライヤー・調達先という単語が使われる事が多いです。
自動車業界はピラミッド構造か
結論から言うと、自動車業界は先に記載したとおりピラミッド構造と言えます。
基本的にはOEMからの依頼が下に降りてくるルートを通るからです。
Tierの位置関係
こちらも先ほど記載した内容と被りますが、Tier1とTier2以下の関係性は部品によって逆転します。
そのため、OEMは除外してTier1以降のピラミッド構造は絶え間なく変化する可能性があるのです。
また、OEMは除外していると記載しましたが、OEMが変更すればTier2以下からTier1になる可能性もあるのです。
このような事から、各企業は自分達のtierの数字を自称する事はありません。
Tierで企業の優劣はつかない
自動車業界は実質的にピラミッド構造ですが、先に記載したとおりTier1の方が優位という事はありません。
仮にTier3やTier4にいたとしても、市場で大きな影響力を持つメーカーな可能性もあるのです。
ピラミッド構造ではありますが、OEM・Tier1・Tier2以下のどれも必ず必要な企業なのです。
まとめ
・自動車業界のTierとは、OEMとの取引関係の立ち位置の事である
・Tier1,Tier2以下それぞれにメリットとデメリットが存在する ・自動車業界は実質的にピラミッド構造である ・OEMを除くと、Tierランクの業界は絶え間なく変化する可能性がある ・Tier1とTier2以下に優劣の関係はない |

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