こんにちは、井口事務所カーライフ+編集担当の小林です。
本記事では、
・水没する車から脱出する方法 |
についてお伝えできればと思います。
アメリカでは年に平均400人程が水没事故で亡くなっていると言われています。
対して日本ではJAFによると豪雨などによる水没事故は殆ど無いと言われています。
しかし、夜間に見通しが悪い防波堤から海に落ちてしまったり、池や川に転落する事故は年に数十件あります。
東日本大震災でも津波が直撃して車中にいるまま亡くなった方が多数います。
このような事態に少しでも備える事が出来るよう、本記事を確認していただければと思います。
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深い部分まで水没するとドアは開けられない
水没が始まると徐々に車に水圧が加わります。
水圧の強さは、ドア半分の高さである60cm程度でドアを開くときに通常の5倍の力になると言われています。
その為、基本的には窓を割って脱出する事が殆どです。
電気系統のパワーウインドウなどは、すぐにショートする可能性が高いです。
ドアを何とか開けようとパニックにならず、すぐに窓を割る準備へ頭を切り替えましょう。
車の窓の特徴
自動車の窓ガラスは「安全ガラス」と呼ばれる製品です。
このガラスは鈍器や金づちでも非常に割れにくい性質を持ちます。
一般の窓と同じぐらいの硬さだろうという感覚を持つと、水没事故を起こした際に大変危険です。
また、安全ガラスは先端が尖った物で叩くと割れやすい性質がありますが、車のカギ程度では割れません。
緊急脱出用ハンマーを用意する
ここで役立つのが、緊急脱出用ハンマーです。
このハンマーの先端は鋲のように尖っており、安全ガラスを簡単に割る事が出来ます。
また、柄の先はシートベルトを素早く切断できるカッター状になっています。
脱出用ハンマーを用意した際は、必ず運転席から手で持てる位置に設置しておきましょう。
車の安全ガラスは割れるとクモの巣上にヒビが入り、飛び散らないように加工されています。
もしもの時は、躊躇せずに窓を割る事にしましょう。
水没する車から脱出する流れ
水没する車から脱出する際は、冷静に対応しなければなりません。
本記事では、1つの手順を説明させていただければと思います。
シートベルトを外す
一番最初に行う必要がある動作です。
シートベルトを外す際、バックルが詰まって壊れている場合があります。
この時は脱出用ハンマーのカッターでシートベルトを切る事で対応しましょう。
子供がいる場合、抱きかかえて脱出に備える
車内に子供がいる場合は、素早く前部座席に移動させて抱きかかえましょう。
こちらもバックルが詰まっている場合がありますので、カッターで切ってください。
サイドウィンドウを破る
浸水するスピードによっては着水直後、電気で動く可能性もあります。
ドアが開かないと判断できれば、すぐに脱出用ハンマーでウィンドウを破る事に切り替えましょう。
水位が窓より高い場合は、窓を開けた瞬間に水が流入してくるので注意が必要です。
車から脱出する
子供がいる場合は、自分より先に子供を車内から出すようにしましょう。
搭乗者を全て車外に出してから、自分が最後に脱出するようにしてください。
脱出用ハンマー未所持の場合
脱出用ハンマーが無い場合、脱出は非常に難しくなります。
ただし、浸水が始まってドアを開きやすくなるパターンが存在します。
パターンについては、以下のとおりです。
・車体が着水した直後
・車外と車内の水位が、ドアを境に同じ高さになった時 ・車体が完全に水没して、車内に水が充満した時 |
それぞれの要点を確認していきましょう。
車体が着水した直後
こちらは着水とほぼ同時にドアを開く方法です。
タイミングは一瞬しかないので、場面に遭遇した際にすぐ対応できるようにしましょう。
車外と車内の水位が、ドアを境に同じ高さになった時
外と車内の水位がドアを挟んで同じ高さになった時は、比較的ドアが開けやすくなります。
水没するのがあまりにも早いとタイミングは一瞬で過ぎてしまいますので、注意が必要です。
車体が完全に水没して、車内に水が充満した時
こちらは車内に出来る限り水が充満するまで待つ方法です。
わずかに天井に残った空気を深く吸ってから、渾身の力でドアをこじ開けましょう。
最も難易度の高い方法かつ、ドアを開ける最後のチャンスになります。
まとめ
・車の窓は非常に割れにくい
・脱出用ハンマーを用意しておく ・ハンマーが無い場合の脱出は非常に難しい |
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