車の前の部分(フロント)をぶつけて修理する際に保険を使わずに済ませる方法

車の前の部分を修理
投稿日:2023年1月13日 | 最終更新日:2023年1月25日 | Yoshiki Ota

こんにちは、井口事務所カーライフ+編集長の太田です。

車を長く乗っている方であれば一度はやってしまったことがあるのが、軽微な事故ではないでしょうか。

 

誰もがそれから避けて通りたいものの、不注意や過信だけに留まらず、時には不可抗力によって巻き起こってしまうのが悲しいところ。

そんな時にふと頭をよぎるのが「修理代」。

 

貯金を切り崩すか、はたまた保険を使うのか・・

いずれにしても頭を悩ます事案であることには変わりありません。

 

そんな車の事故後の修理費用(※今回はフロント部分)を少しでも安く済ませる方法を現役整備士の「たも」さんにお話をお聞きしました。

是非とも最後までご覧頂き、無駄な費用を支払わないようにしましょう!

 

===

始めまして、岡山で整備士をやっているたもと申します。

※趣味は釣りや車いじりです。

 

近年、交通事故の件数は減少の一途を辿っています。

その理由は、レーダーやカメラなどを使った衝突被害軽減ブレーキなどの自動操縦技術の賜物。

 

それでも、まだまだ多い交通事故。中でも「車の前方部分」はとてもぶつけやすい箇所です。

よそ見に居眠り、アクセルの踏み間違えなどで、信号待ちの前の車へ追突したり、店の駐車場でぶつかったり・・・。

まさかと思っていても、誰にでも起こり得るのが車の事故なんです。

 

経験しないことに越したことはありませんが、それでも突如としてその瞬間が訪れるのが世の常。

なかなか経験しないことだからこそ、どうすれば費用を安くできるのか、分からない人も多いはず。

 

本記事では、そんな萎え切った心になってしまう前に「安く修理費用を抑える方法」をご紹介します。

最後までご覧いただき、適切な方法でトラブルを乗り越えましょう!

 

なぜ車の前の部分(フロント)の修理費用が高くなるのか

車のフロント修理が高額になる要因の一つは、「フロントバンパーやその内部に使われる部品が多い」ことが挙げられます。

車種にもよりますが、デザイン性を重視したことにより車の前方部分に部品が多く集まる傾向にあります。

また、車両内部にはラジエタークーラーコンデンサーという大切な部品もあり、これが損傷すると交換が必要です。

 

|フロントバンパー内部の写真

さらに、最近はヘッドライトもLEDで高機能になっているため、非常に高くつきます

車種によっては、片方のヘッドライトだけでも10万円する場合もあります。

 

また、衝突被害軽減ブレーキのレーダーやカメラがついている場合は、そこが損傷をうけるとエーミング(センサーの校正、調整)が必要になり、修理工賃がさらに増えてしまいます。

 

そして、意外と知られていないのが塗装代です。

これまで高いとされていた「3コートパール」に加え、最近では「キャンディカラー」という塗装工程が複雑な色がでており、この色の車が事故をしてしまうと、ソリッドカラー等に比べかなり塗装代がかかってしまうのです。

では、保険を使わない場合、どうすればできるだけ安い修理費用で直すことができるのでしょうか?

 

【車の前の部分】フロントの修理費用を安くするコツ

ステップ1|車を修理するお店を決める

車をぶつけてしまった場合、どこに車を持っていきますか?

ほとんどの人が、とりあえず車を購入したお店に電話をかけ、そのまま持っていくのではないでしょうか。

 

例えばディーラーやモータース、中古車販売店などです。

これら販売店は、「部品代」で利益をとる傾向にあるため、損傷の軽微な部分も新品交換をお勧めすることがあるのです。

また、自社で鈑金工場を持ってない場合は外注に出すこともあるため、そこの手間賃やマージンが発生してしまいます。

 

ではどうすれば良いのでしょうか?

 

答えは、鈑金塗装工場に直接連絡して持っていくことです。

意外と世間一般では知られていませんが、実際に車を直す技術者(板金や塗装など)に直で行くことによって余計な費用を発生させずに済みます。

この時点で既に1~3万円ほどの支出を抑えることが可能です。

 

また、初見であっても事故現場に事故車を取りに来てくれるなんてサービスもあります。

そして、最も大切なのは、面倒でも最低2店舗の相見積りをとり、費用を比べてみることです。

意外と費用の差があって、びっくりすると思います。

 

ステップ2|修理にどこまでの仕上がりを求めるか、決める

保険を使った修理の場合は、保険内で新品交換をするため、完全に綺麗に直すことができます。

ただし、保険を使わずに自費修理をする場合、自分がどこまでの仕上がりを求めるかを決めることが可能です。

 

修復レベルは大きく分けて2段階あります。

「1」 完璧な元の状態

「2」費用を抑えつつ、ある程度きれいにした状態

まず、「1」を求める場合は、保険を使用した場合と同じような修理内容なのでかなり高額になります。

 

ただ、この記事を読んでいる人の中には、

至近距離でじっくり見ないとわからないくらいの傷なら、あまり気にしない

という人もいるでしょう。

「車のへこみ、傷」と一口にいっても、「車の専門家が至近距離でじっくり見てようやくわかるレベルの傷」というものが存在します。

これをあまり気にしない場合は、色々と修理費用を安くするコツがあります。

 

修理費用を抑える具体的な方法①|再利用できる部品はできるだけ活用する

鈑金塗装工場は中古部品も使用してくれるので、これを有効に使えば安くできます。

もし同じカラーの中古部品があれば、塗る必要がないためさらに安くできます。

しかし注意点もあり、マイナー車種や古い車種など、そもそも中古部品が少ない場合や、中古品などでも質の良い部品だと値段が高くなる場合もあります。経年劣化による色の違いが目立つこともあるので、よくお店と相談しましょう。

 

修理費用を抑える具体的な方法②|新品交換ではなく「修復」する

表から見えない部位の損傷の場合があります。

例えばラジエーターコアサポートやリーンホース、ランプハウジングなどの骨格部位。

これらは、交換修理ではなく「鈑金修復」にしてもらうことで費用を抑えられます

ヘッドライトも、取り付け部のみの破損の場合はそこだけを修復することで交換よりもかなり安くなります。

「とにかく費用を抑えたい!」、「遠くから見て傷がわからなければよい!」そんな人もいると思います。

色の違いや、小さな傷へこみなどを気にしない場合、タッチアップペンで済ませるという手もあります。

ただ、これは本当に安く抑えたい場合の最終手段にしましょう。

 

この記事のまとめ

大切なのは、自分がどこまでの仕上がりを求めるのか、どれくらいの費用なら出せるのかを、はっきりとお店の人に伝えること。

車のことは分からないからとりあえず直してください!というスタンスでは、本来であれば必要ない部分まで新品に交換して高額の修理費用を請求する、なんてこともあります。

「使える部品は再利用してください」

「外から見えない部分は交換しなくてもよいです」

などのように、しっかりと意見を伝えて、お店と相談しましょう!