トラックの冷凍車はどんな構造になっている?【保冷車と違う?】

投稿日:2023年5月27日 | 最終更新日:2023年5月27日 | Yuki Kobayashi

こんにちは、井口事務所カーライフ+編集担当の小林です。

本記事では、

・冷凍車の特徴

・冷凍方式

についてお伝え出来ればと思います!

冷凍車とは

冷凍車とは、生鮮食品や冷凍食品など温度管理が必要な積荷を運搬するため荷台部分に冷却機能が付いています。

氷点下まで保管温度を下げることが可能なトラックです。

冷凍車は一般的に保管温度により、中温車と低温車の2種類に分けられます。

・中温車

・低温車

中温車は、-5度前後までの冷却可能な冷凍車を指し、鮮魚や精肉などの運送で利用されます。

低温車は、-25度前後までの冷却可能な冷凍車を指し、冷凍食品やアイスクリームや傷みやすい鮮魚の運送で利用されます。

保冷車との違い

冷凍車のように積荷の温度を保つ機能をボディ(荷台)部分に搭載したトラックとして、冷蔵車と保冷車があります。

冷凍車と冷蔵車、保冷車との違いは冷却可能な保管温度と冷却機能の有無です。

冷蔵車は、ボディ部分に冷却機能がついていますが、保管温度の最上限が冷凍車よりも高く5℃前後です。

保冷車は、ボディ部分に冷却機能が付いておらず、断熱構造により一定時間積荷の温度を保つことができるトラックです。

保管温度の違いから、冷蔵車は野菜や果物乳製品や薬品植物などの運送に利用されます。

保冷車は冷凍・冷蔵状態の生鮮食料品や要冷食品などの短距離での運送に利用されます。

冷凍方式

冷凍方式は、以下の3種類です。

・機械式

・窒素式

・蓄冷式

1つずつ確認してみましょう。

機械式

機械式の冷却方式を導入している冷凍車は、ボディ部分の温度調整が容易です。

その為、冷凍輸送が必要な積荷全般に対応しています。

冷却についてはクーラーと同じ原理でボディの温度をコントロールしています。

ボディ部分には、冷却機構のために5つの装置が搭載されています。

・冷媒を圧縮して高温・高圧にしたガスを送るコンプレッサー

・受け取ったガスを外気で冷却し冷媒液に変えるコンデンサー

・冷媒液を気化させボディ部分の空気を冷やすエバポレーター

・冷媒液によって冷却された空気をボディ内に循環させるターボファン

・室内の温度管理を行うためのコントローラー

冷凍車の冷却機構を動かす動力は、冷却機構専用のエンジンを使用する方法と、車両のエンジンを使用する方法があります。

およそ80%の冷凍車は、車両のエンジンを動力として使用する冷却機構です。

冷却機構専用のエンジン付きの冷凍車は、トラックのエンジンを切ってもボディ部分が冷却され続けます。

これらの理由から、長距離移動が多い業者に利用されています。

機械式の冷却方式を導入している冷凍車は、保冷時間に制限がありません。

コントロールがしやすいためどのような状況でも使いやすい冷凍車です。

窒素式

窒素式の冷却方式を導入している冷凍車は、特に傷みやすい鮮魚や精肉の運送に適した冷凍車です。

窒素式の冷却方式を導入している冷凍車は、液体窒素を使ってボディ部分の温度を下げる仕組みです。

ボディ部分の冷却に沸点-196℃の液体窒素を使うので、他の冷却方式と比較し、最も冷却効率が高い冷却方式です。

窒素式の冷却方式では、ボディ部分の温度を-40℃以下の低温にする事が可能です。

蓄冷式

蓄冷式の冷却方式を導入している冷凍車は、頻繁に積荷の積み下ろしがある青果・ケ-キ類に適した冷凍車です。

蓄冷式の冷却方式を導入している冷凍車は、夜間や配送に使用しない時間帯に電力で冷凍機を稼動し庫内の冷凍板を凍結させます。

配送中はその凍結された冷凍板からの冷気により庫内の温度を一定温度に保つ仕組みです。

蓄冷式の冷却方式は、エンジンを切ってもボディ部分の温度が急激に下がらないことが特徴です。

まとめ

・冷凍車とは、生鮮食品や冷凍食品など温度管理が必要な積荷を運搬するため荷台部分に冷却機能が付いている

・食品によって相応しい冷凍方式が違う

小林(WEB担当)
小林(WEB担当)
食品を扱うので日々のメンテナンスには注意したいですね。

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