5分で分かる丁種封印再々委託!実際の業務の流れと行政書士が出来ること【図解あり】

丁種封印再々委託
投稿日:2022年12月27日 | 最終更新日:2023年2月27日 | Yoshiki Ota
WEB特価価格!お問合せはこちら

全て漢字で並んだこの字面…サッとブラウザを閉じてしまいたくなってはいませんか?

 

ご安心してください。

この記事では、そんな難解極まりない(ように見える)丁種封印再々委託※出張封印について分かりやすく解説いたします。

 

概要に入る前に丁種封印再々委託を簡単に言うならば、「車の保管場所に行政書士が出向き、ナンバープレートの取付を行うこと」です。

ナンバープレート

そもそもナンバープレートの交換は、その対象となる車を管轄運輸支局に持ち込む必要があり、大変手間がかかる業務です。

その手間を解消すべく、行政書士に依頼をすることで丸投げ出来るというのが丁種封印再々委託の良いところ。

 

そんな丁種封印再々委託の制度は、2019年8月から開始され、丁種会員資格をもった行政書士間で、丁種封印の再々委託が出来るようになりました。

代書業務を主とする自動車登録申請業務の中では異質で、工具を使った作業となります。

当事務所でも、日常業務の一つとして実際に丁種封印再々委託による封印業務を行っていますが、これが行えるかどうかで業務の幅が変わってくるため、自動車登録に携わる行政書士事務所はその資格を有することはメリットとなります。

 

この記事では、「丁種封印再々委託の流れや概要、丁種会員になる方法、出来る業務や出来ない業務」などを解説します。

これから丁種封印再々委託に取り組む行政書士の方、補助者の方は特に注力してご覧になってください。

 

|気になる口コミ

図解|丁種封印再々委託の流れ

まずは、丁種封印再々委託を委託する行政書士と受託する行政書士が行う業務を以下の図解でご確認下さい。

 

丁種封印再々委託の流れ
1. 自動車販売店 → (A)行政書士事務所へ登録依頼が来る

2. 新たに登録を行う都道府県の(B)行政書士に書類とナンバープレートを送付

===以下、行政書士(B)の業務===

3. 管轄警察署にて車庫証明申請

4. 後日、管轄警察署にて交付物を受領

5. 管轄運輸支局に書類を持ち込み

6. 交付物を受領

7. 行政書士会から封印受領

8. 行政書士(A)に交付物と封印を送付

===ここまで===

9. 行政書士(A)によってナンバープレートと封印を取り付ける

これら実際に丁種封印再々委託を行う前には、両者行政書士の間で確約書(1回のみ)の取り交わしが必要となります。

丁種封印再々委託の確約書

これとは別に、申請ごとに「封印取付け作業依頼書兼封印取付作業完了報告書」を渡し、作業完了後にこの報告書と共に車台番号の拓本又は写真を添付し、相手方に送付します。

 

丁種封印再々委託の概要

丁種封印再々委託の概要

この項目では、丁種封印再々委託の概要を解説します。

既にご存知の方は読み飛ばして頂いても大丈夫です。

 

封印の意味と目的

封印

封印とは、後ろナンバープレートを固定する左側のボルトに被せてあるアルミ製のキャップのことを指します。

この封印が外れていたり、破損している場合は、取り締まりの対象となります。

 

封印の役割は、

・運輸支局で正式に登録がなされ、然るべき検査を受けた後にナンバーを取得したという証

・車両盗難防止、ナンバーの取り外し対策

という役割を担います。

破損や紛失をした場合は、登録を受けた運輸支局にて再封印の手続きを行います。

 

封印の刻印

封印の表面には地方運輸局に属する各運輸支局の刻印が入っています。

例)東京 「東」、 大阪 「大」

 

封印作業が出来る者

国土交通大臣から封印作業を委託されている者(受託者)は、次のようになります。

甲種 ナンバープレートの交付代行者(運輸局)
乙種 型式指定車の新車販売業者
丙種 各都道府県の中古車販売協会
丁種 各都道府県の行政書士会

この記事では、「丁種」にあたる行政書士の説明となります。

 

丁種封印再委託

丁種封印再委託の流れ

自都道府県の行政書士会より丁種封印の再委託を受けて受領した封印の取付けを行うことを指します。

 

実例

「長岡ナンバーのペイントナンバーを地方図柄ナンバーに変更したい。但し、平日に車を支局に持ち込めないので、行政書士に頼んで自宅の駐車場で封印を打って欲しい」

この場合は以下の流れとなります。

委託1回目 国→長岡行政書士会
委託2回目 長岡行政書士会→長岡の行政書士

 

丁種封印再々委託

行政書士会から再委託を受けた丁種会員行政書士が、他県などの丁種会員行政書士に封印業務を再々委託できます。

実例

「Aさんが新潟(長岡)から、東京(品川)に引っ越すことになり、引っ越し先用に馴染みのある長岡のディーラーで車を購入。

車は新潟(長岡にある状態で登録・封印 してもらう 。※長岡の行政書士が封印の受領・送付を品川の行政書士に依頼した場合)」

委託1回目 国→品川行政書士会
委託2回目 品川行政書士会→品川の行政書士
委託3回目 品川の行政書士→長岡の行政書士

報酬の相場

エリアや各事務所によってバラバラですが、おおよそ「8,000円~15,000円」ほどとなります。

金額の内訳としては、代行手数料と合わせて施封地までの所要時間や施封時刻(早朝や深夜帯は割高)によって異なります。これらの合計が上記金額内で収まるイメージです。

井口事務所では、創業当初から新潟県内最低価格水準の手数料と承っております。詳細はお問合せフォームからお問合せください。

WEB特価価格!お問合せはこちら

丁種封印再々委託の研修制度・会員になる方法

丁種封印再々委託の研修、丁種会員になる方法

丁種封印を行う為には、丁種会員にならなければなりません。

 

その方法としては、行政書士会所定の業務研修を受講後、効果測定の基準点をクリアし、実地研修を終える必要があります。

その後、損害賠償保険に加入することで各行政書士会から丁種会員名簿に登載され、めでたく丁種封印に関する業務が行えるようになります。

 

受講条件としては、各行政書士会によって異なり、

・実務経験5年以上

・500件以上の書類作成経験(もしくはそれと同等の知識,経験)

などの決まりがあります。

 

効果測定についても各行政書士会で異なりますが、試験時間は2時間で択一問題や実際の書類作成の能力(例:普通自動車の車庫証明含む登録書類の作成)などが問われることが多いみたいです。

詳しくはご自身が所属する行政書士会に問合せてみましょう。

 

丁種封印再々委託で出来る業務/出来ない業務

丁種封印再々委託で出来る業務

この項目では、丁種封印再々委託で出来る業務と出来ない業務について解説します。

 

丁種封印再々委託で出来る業務

丁種封印再々委託で出来る業務は、「新規・変更・移転登録」に伴う封印作業と、「再交付・交換・再封印」などになります。

ただし、乙種・平種の受託者がその名において行政書士に再委託・再々委託出来る場合を除きます。

 

具体的には、次のような場合になります。

・車の中古/新車新規登録(条件により出来ない場合あり)

・売買や譲渡による名義変更(移転登録)

・引っ越しなどによる住所変更

・再交付・交換・再封印などで封印が必要になる場合

丁種封印再々委託で出来ない業務

次のような場合には、丁種封印再々委託は出来ません。

・盗難防止やいたずら防止などで特殊ネジの場合(専用工具があれば出来る場合あり)

・ペイント⇔字光式への変更

・車台番号が読み取れない(腐食や輸入車など)

・ネジなどが錆びており取り外しできない

・不正改造車やその他条件により封印できない場合あり

 

新潟県内外の丁種封印再々委託は私たちにお任せください

我々井口事務所は、新潟県行政書士会と丁種封印(再々委託)契約をしております。

この制度を利用することにより、他県の丁種封印契約行政書士間で封印取付の委託が可能となります。

 

1、新たに新潟ナンバー登録し、新ナンバーは他の地域で取付(交換)したい

2、新潟ナンバー以外で登録し、新ナンバーは新潟で取付(交換)したい

これらのご依頼がございましたら、井口事務所にお任せください。

お問合せ・ご依頼方法は、下記特設ページよりご確認の上、お問合せ下さい。

 

|丁種封印再々委託

お問合せ【申請実績トップクラス】新潟県内外への丁種封印再々委託のご依頼