トヨタ自動車8代目社長 奥田碩について解説

投稿日:2023年11月8日 | 最終更新日:2024年3月13日 | Yuki Kobayashi

こんにちは、井口事務所カーライフ+編集担当の小林です。

本記事では、

・トヨタ自動車8代目社長 奥田碩氏について

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奥田碩氏とは

奥田碩氏は日本の実業家で、トヨタ自動車の元社長および元会長です。

彼は日本経営者団体連盟会長、日本経済団体連合会会長、内閣特別顧問、日本郵政取締役兼指名委員長兼報酬委員長、国際協力銀行の総裁、トヨタ財団の会長など、多くの要職を歴任しました。

来歴と人物

奥田氏は、1932年12月29日に日本の三重県津市で生まれました。

彼は三重県立津高等学校から松阪北高等学校(現・三重県立松阪工業高等学校)に転校し、1955年に一橋大学商学部を卒業しました。

実弟は、元J.フロント リテイリングの会長兼CEOである奥田務氏です。

奥田氏の家族は、三重県最大の証券会社である奥田証券を経営しており、幼少時は裕福な生活を送っていました。

彼の父は慶應義塾大学経済学部出身で温和な性格でしたが、祖父は気性が荒く、ギャンブル好きな性格で知られていました。

このため、奥田氏の性格は祖父譲りだと考えられていました。

第二次世界大戦中、奥田の実家は日本本土空襲で焼失し、彼らは祖母が住んでいた松阪市に疎開しました。

終戦後も経済的に困難な生活を余儀なくされ、奥田は7人兄弟の一員として狭い借家で育ちました。

彼の家業である奥田証券も破綻し、債務超過のため相続権を放棄せざるを得ませんでした。

この困難な状況で奥田は高校の授業を受けず、孤独に大学受験の勉強をしました。

奥田は柔道が趣味で、大学では柔道部に所属し、柔道四段を取得しました。

大学柔道部では他の選手たちとは異なる物静かな性格で、一般的には気さくで飄々とした印象を持たれていました。

趣味にはギャンブル、カラオケ、読書が含まれており、山本周五郎の歴史小説や古典を好んで読みました。

奥田は1955年に大学を卒業後、トヨタ自動車販売株式会社(現・トヨタ自動車株式会社)に入社し、経理の分野で働きました。

彼は上司と何度も論争し、歯に衣着せぬ性格で知られ、入社3年目には総勘定元帳の管理を任されました。

その後、マニラ駐在員事務所に赴任し、フィリピンのデルタ・モーターの社長から延滞金の回収を成功させました。

この経験が後のキャリアに影響を与えました。

帰国後、奥田はトヨタでの経歴を積み、さまざまな役職を経て、1995年に代表取締役社長に就任しました。

彼の指導のもと、トヨタはハイブリッドカー「プリウス」の開発やF1への参戦などの大胆な改革を実施し、急成長を遂げました。

奥田の経営手腕は一般的に高く評価され、彼は「ビジネスウィーク」誌で世界最優秀経営者の1人に選ばれました。

一方で、いくつかの意見では、彼の経営姿勢に批判も存在し、トヨタの品質管理に不備があったとする指摘もあります。

奥田氏は、1999年6月に次期社長に張富士夫を指名し、代表取締役会長に就任しました。

また、1998年には社団法人日本経営者団体連盟の会長に就任しました。

その後、2006年まで社団法人日本経済団体連合会の会長を務め、8年にわたって財界のトップである座にありました。

奥田は、歴代内閣で経済財政諮問会議や各種審議会、有識者会議の委員を多数務め、政財界において大きな影響力を持っていました。

その評価はさまざまで、賛否が分かれていました。

さらに、奥田は他の企業や機関でも役員を務めており、2001年には東京証券取引所の取締役、2002年にはUFJホールディングスの取締役に就任しました。

また、楽天野球団の経営諮問委員会委員、KDDIの監査役および取締役、豊田自動織機の監査役、東和不動産の取締役、中京ゴルフ倶楽部の理事、豊田中央研究所の取締役(2006年まで)、デンソーの取締役(2003年まで)、およびグレイスヒルズカントリー倶楽部の理事なども務めていました。

 

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