こんにちは、カーライフ+編集長の太田です。
「車に関することであればなんでもいい!とにかく語ってくれ!」
と、鹿児島の頼れる男にお願いした理由はただ一つ。
彼が現役のカーディーラー営業マンだからです。
学生時代はバレーボールで腕を鳴らし、社会人になってからは営業畑一筋の33歳。
そんな彼にとってみれば車に関する雑多な話は、もはや日常会話。
強い日差しが照り付ける鹿児島ならではの切り口で語って頂きました。
それでは、お届けします。
「運転席や助手席にカーテンをつけてはいけない理由」
をどうぞ。
車の窓ガラスにカーテンをつけると違反?
夏に車を運転していると、どうしても暑さが気になりますよね。
エアコンの温度を目いっぱい下げて強風にすれば問題解決のように思えますが、それだとこの記事の存在意義がなくなってしまうので、あくまでエアコンをつけずに乗りきるという観点で考えます。
「せめて日差しさえ遮ることが出来れば・・・」
そんな思いから、車用のカーテンを買おうと思っている人もいるかもしれません。
自動車に適したカーテンは、自動車用品店やホームセンターなどで気軽に購入できます。
しかし、使い方には気をつけなければいけません。
何気なく買って使ったカーテンのせいで、あなたが交通違反となってしまうかもしれません。
さっき運転席にカーテン付けてて、完全に外から運転席が見えない車に横入りされたんだけど、あれはありなのか?????
— 豊後国の細🌤️メンタルポイント回復期間 (@hazuki_sasame) November 1, 2022
どうして運転席・助手席にカーテンを取り付けてはいけないの?
一言で言えば、交通事故に繋がる危険があるからです。
運転中に運転席・助手席の窓をカーテンで覆うことは、道路交通法第55条2項で禁止されています。
警察に見つかれば即アウト。
普通車で6000円の反則金が課せられ、違反点数は1点です。
【乗車積載方法違反】
積載装置以外の場所に荷物を置いたり
運転席や助手席の視野を妨げる行為を行う違反です前者はペットを自分の足に載せる
後者はカーテンやブラインドの設置が該当しますpic.twitter.com/RZssLnkDdZ— 車のトラブル (@USSV422) November 1, 2022
運転席や助手席の窓ガラスは、運転時の安全確認には欠かせません。
特に右折や左折をする際には、フロントガラスだけでは見えない場所を確認するためにどうしても必要です。
「運転には慣れているから、たぶん平気だろう」と安易にカーテンをつけてしまうと、運転時の死角が多くなり、結果的に事故を起こしてしまうかもしれません。
カーテンに限らず、運転席や助手席の視界を遮るものは違反となります。
吸盤で取り付けるタイプのサンシェードなどにも注意しましょう。
さらに、タオルを窓にかけている状態もNG。
窓ガラス全体ではなく、一部が見えない状態になっているだけでも違反と見なされてしまうのです。もし一緒に乗っている人が助手席の窓ガラスにタオルをかけていたら、やめるように伝えましょう。
今朝は立哨でした
あらためて通る車見てるとサンシェードとカーテンつけてる車多いですね。
そしてトロトロ走る車列の先頭はカーナビでテレビ見てたり股にスマホおいてるのか下見てゴソゴソしながら運転してる人多すぎでした。そりゃ罰則厳しくなるわけだ・・・ pic.twitter.com/VaSk8H0iuc— βAτA🍜🍺🚴🏍 (@romeo_bata) November 1, 2022
後部座席の窓ならカーテンを取り付けてもいい?
運転席や助手席ではなく、後部座席の窓にカーテンを取り付けたい人もいるかと思います。
一般的に、後部座席の窓についてはカーテンで覆っても道路交通法第55条2項には違反しないと解釈されています。
ただし、運転時の視界を確保するという点を考えると、後部の窓をカーテンで覆ってしまうことは得策とは言えません。
運転中にドライバーが後ろの窓を振り返る回数は少ない、と感じる人も多いかもしれません。ですが、どうしても振り返らなければならないときも存在します。
代表的な例が、左折の時。
自分の車が左折しようとしているとき、実は左後方にバイクなどの二輪車が来ているかもしれません。
もしバイクがサイドミラーの死角に入っていた場合、ドライバーはバイクの存在にまったく気がつかないまま左折し、そのまま巻き込んでしまうかもしれないのです。
この巻き込み事故を防ぐためには、ドライバー自身が左後方を振り返り、窓ガラスから目視で確認する必要があります。
このとき、もし左後方のガラスにカーテンが引いてあったら、バイクの存在を把握する機会が失われます。
事故が起こってから、「あのとき後ろの窓をカーテンで覆っていなかったら・・・」と後悔するようなことは避けなければなりません。
左折時以外にも、車線変更のときやバックで駐車するときなど、後部の窓を確認する機会は案外多いものです。
サイドミラーやバックカメラだけでなく、自分の目でも見なければ十分な安全確認をしたとは言えないでしょう。
「後部座席の窓にカーテンを取り付けても問題ない」という一般的な解釈がある一方で、事故に繋がる危険性が存在していることを忘れないでください。
安全を保ちながら暑さ対策をする方法
運転中に窓ガラスをカーテンで覆ってしまう危険性を把握して頂いたかと思うので、別の暑さ対策を考えてみましょう。
私のおすすめは、車内で使える扇風機(USBやシガーソケットタイプ)や涼感シートカバーなどの使用です。
🟥 約20年間所有している
古いダイハツハイゼット(軽トラ)エアコンが付いてないので車載用扇風機
ツインファン 角度調節付きを¥1980.
で買ってみた⤴︎⤴︎⤴︎「弱」「強」2段階の風量調節ができ「強」はかなり涼しい٩( ᐛ )و pic.twitter.com/HPhod5KR5Y
— 賃貸をUP-DATE 林 浩一 (@wilshirealfa) August 5, 2022
こちらも自動車用品店やホームセンターなどで、さまざまな種類が販売されています。
車の視界が悪くなることもないため、検討してみると良いでしょう。
また、駐車中だけ簡単に取り付けられるサンシェードを使用するという手もあります。
運転席や助手席の窓を塞いではいけないと規定されているのは、あくまで運転中の話です。
車を停めておく間、日差しが照りつけて車内が暑くなる場合には、サンシェードなどを使用することで事前に車内の温度上昇を抑えることができます。なお、運転するときには忘れずにサンシェードを取り外しましょう。
駐車中であれば、運転席や助手席にカーテンを使用しても問題はありません。
ただしカーテンの場合、事前にレールをつける必要があるものが多く出回っています。
両面テープなどでレールを固定した場合、簡単に取り外すというわけにはいきません。
走行時には、運転席・助手席の視界を遮らないようにカーテンを開け、万が一にも広がることのないようしっかりと固定するなどの対策も必要です。
また、カーテンを取り付けてしまうと、車検に通りにくくなる可能性もあります。
車検を担当する業者によっても異なるため一概には言えませんが、カーテンをつけた状態で順調に車検に通ることは難しいと思った方が良いでしょう。
夏の暑さ対策は、車用カーテンにこだわらず、車内用扇風機や涼感シートカバー、駐車時のサンシェードの取り付けなどさまざまな方法をトライしてみることをおすすめします。
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