【ルーフ・ヒッチ・リア】サイクルキャリアが違法とならない為の注意点

サイクルキャリア違法
投稿日:2023年2月1日 | 最終更新日:2023年8月7日 | Yuki Kobayashi

コロナの影響やアニメ(弱虫ペダル)もあり、数年前からひっそりとブームになっているのが、「ロードバイク」や「マウンテンバイク」。

これまでは割と”ガチ層”が多く、趣味の範疇を超えたスポーツとしてそれらに打ち込む人が多くいた印象でした。

 

しかし、近年では、手軽に始められることからライト層が多く参入したこともあり、一般的な認知も増えてきたように思います。

また、それに伴い、車に自転車を積んで運ぶことが出来る「サイクルキャリア」の売上も顕著に伸びているというのだから、新たな市場としても注目をされていることでしょう。

 

さて、この記事では、そんなサイクルキャリアが法令違反になってしまうケースを搭載方法(ルーフ・ヒッチ・リア)別にご紹介していきます。

この記事を読み、誤った搭載方法で罰則を取られないようにしましょう!

太田(WEB担当)
太田(WEB担当)
まずは、サイクルキャリアの3つの車載方法を改めて確認です。

|この記事の監修者

Guttyさん(MTB,ロードバイク,BMXなどを取り上げたブログサイト運営者)

サイクルキャリアの車載方法と特徴

サイクルキャリア種類

自転車を車に乗っけて移動させる(車載)ことが目的のサイクルキャリアですが、車載方法は大きく分けて3種類となります。

この項目では、サイクルキャリアの種類とそれぞれの特徴を解説します。

 

1. 屋根(ルーフ)に取り付けるタイプ

サイクルキャリアと言えば、屋根に取り付けて車の上に自転車を積載する方法を思い浮かべる人が多いように、最もメジャーな積載方法がこの「ルーフマウント型」です。自転車をそのまま屋根に載せることが出来、スタイリッシュに積載することが出来ることからも人気を博しています。

メリットとしては、雨の日に車のはねた雨水や泥が自転車にかからないことも自転車好きには嬉しいポイントとなっています。

2. ヒッチメンバーを使用するタイプ

2つ目は、ヒッチメンバー(ボートや、キャンピングなどのトレーラーを牽引するための車側に取り付ける装置)にサイクルキャリアを取り付け積載する方法です。

サイクルキャリアの中でも最も積載量が多く、強度も高い為、キャリアによっては3~4台の自転車をリアに積載することが可能となります。

しかし、デメリットもあり、装置そのものが重かったり、車によっては穴あけ加工やバンパー加工を施さなければ装着が出来ない場合もあります。

別名:トウバーマウントとも呼ばれます。

3. リアゲート(トランク)に取り付けるタイプ

3つ目が、リアゲート(トランク)に取り付けるタイプで、この中では最も安価に使用できるサイクルキャリアとなります。

基本的には工具を使用することなく、リアゲート(トランク)にフックを挟み込むだけの仕様のため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

サイクルキャリアが違法とならない為の注意点

サイクルキャリア違法事例

前提として、サイクルキャリアは正しく使えば違法にはなりません

しかしながら、道路交通法違法として検挙されるケースが後を絶たない理由としては、誤った積載方法のまま公道を走行してしまう人が多くいるということです。

この項目では、サイクルキャリアが違反とならないための注意点を解説致します。

 

自転車を落下させないようにする

言わずもがなですが、自転車を落下させることで後続車や反対車線の車に衝突リスクが発生するため、とても危険です。

道路交通法においても、落下物に対しては厳しい罰則が設けられており、高速道路及び自動車専用道路の場合、「3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金(過失10万円以下の罰金)」が課せられます。

その他の道路の場合でも、5万円以下の罰金となっています。

くれぐれも自転車を積載する前に、サイクルキャリアに不具合がないか、取り付けはしっかりされているかを確認するようにしましょう。

不意のトラブルに備えて、専用工具を社内に積んで置きましょう。

灯火類を隠さない

これは、自転車をリアに積載する場合に当てはまるケースですが、自転車で灯火類が隠れてしまうと道路交通法違反となります。

道路交通法では下記のように定められています。

・ブレーキランプなど各灯火類がはっきり見えること

・ナンバープレートがはっきり見えること

「少しくらい隠れても見えればいい」と考える方も多いようですが、「はっきり見える」かどうかは、判断する側の主観によります。

特にはっきりと言っているぐらいなので、それらに被ってしまうのは基本的にアウトと考える方が身のためです。

ヒッチメンバーに取り付けるキャリアには追加で灯火を取り付けることが出来るタイプもあります。どうしても灯火が隠れる場合は、追加パーツも検討するとよいでしょう。

 

全幅や全長で規定を超えない

サイクルキャリアを使用する際は、

・キャリアの幅が車両全幅を超えないこと

・キャリアの全長が車両全体の全長の10%を超えないこと

に注意が必要です。特にマウンテンバイクなどのスポーツ自転車は大型化が進んでおり、横向きに積載すると車幅を超える可能性があります。

全幅を超えないかは車検証に掲載があるので、車のサイズ(全長・全幅)には特に気を使いましょう。

 

最大積載量に注意

バンやトラックと違い、普通車の場合は車検証に最大積載量の記載がありません。

その記載がなくとも、重量が増えすぎるとタイヤやブレーキに負担がかかり、重大な事故につながる可能性があるため、車のブレーキ性能などを考慮して、積載量を考えるようにしましょう。

 

サイクルキャリアを付けたままでも車検は通るのか?

サイクルキャリア車検

サイクルキャリアで気になる点として、「車検時の取り扱い」も無視できないかと思います。

この項目では、サイクルキャリアを車検時は取り外した方が良いか、それとも装着したままで良いか、という疑問に回答いたします。

 

サイクルキャリアの装着自体は車検に引っかからない

結論ですが、サイクルキャリア自体が車検でNGとなることはありません。

しかし、先ほども触れましたが、既定の範囲内であることが条件のため、全幅・全長を超すようなものや灯火類に影響がないと判断できる場合であることが条件です。

カー用品のショップで売られているサイクルキャリアの多くが、車検についての記載が載っているため、それを参考にして選ぶようにしましょう。

 

簡単に取り外すことができるか?

サイクルキャリアをつけたまま車検を受ける場合、簡単にクルマから取り外しできることが必要です。

溶接やリベット止めなどで取り付けてしまうと、簡単に取り外せないとみなされ、全高や全長変更の構造変更が必要になります。

 

突起物に注意

道路運送車両の保安基準により、自動車には「鋭い突起」となるパーツを取り付けてはないけません

サイクルキャリアに関しても「鋭い突起」を有していないことが必要になります。

多くのキャリアはこれらに対応済みで、突起部分にはカバーがされている場合が多いため、最新のキャリアであれば問題ないでしょう。

中古品や昔から持っていたものなどの場合、カバー類が破損しているものは適合しない場合もあるので、事前に破損箇所がないか、危険な突起物がないかどうかを確認しましょう。

 

最後に

普段の生活圏内から離れた場所で、思い切り自分の好きなことに打ち込めるためのアイテムとなるサイクルキャリア。

週末の休みにどこに繰り出ようか」と、考えるだけでも日々の生活に充実感をもたらしてくれる代物と言っても決して過言ではないように思います。

 

その為にも、規定をしっかりと守って違反とならないように努めることで、余計な不安も解消され、より自転車ライフやカーライフを楽しめることになるでしょう。

ロードバイクやマウンテンバイクなどに興味を持ったならば、次はサイクルキャリアで遠くに行って楽しみの幅を広げてみてはいかがでしょうか。

 

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