こんにちは、カーライフ+編集長の太田です。
緊迫のカーチェイス
都市部のど真ん中で繰り広げられる銃撃戦 数的不利な状況にもかかわらず突撃していく屈強な警察官 |
これらアメリカのアクション映画ではお決まりのワンシーンですが、その緊迫した状況になくてはならないのが「パトカー」の存在。
そんなパトカーは、正義の味方の象徴でありながらも一般市民からは少し煙たがられる存在であるとか、ないとか。
いずれにしても…パトカーが放つ魅力的なオーラの虜になっているのは私だけではないはず。
ということで、今回は、世界各国のパトカー(デザイン)にフォーカスして各国の違いを皆様にご紹介いたします。
この記事を読むことで、アクション映画を観る際の新しい着眼点の一つにでもなれば幸いです。
是非とも最後までご覧ください。
日本|いつからパンダ色に?お馴染みの国産パトカー
Luca Deasti 撮影
我が日本が誇るパトカーは、白と黒をあしらったツートンカラー。
運転中に見かけると何も悪いことはしていないにも関わらず、少し背筋が伸びるのは私だけではないはずです。
覆面車両を除き日本全国のパトカーはこの色で統一されています。
パトカーの誕生は戦後の1949年。自治体警察浅草署で米軍払い下げの車に移動警察として試験的に運用されました。
当時の生産車の大半は白色。これでは一般車との見分けがつかないという理由で、当時のアメリカの警察を参考に白と黒のツートンカラーを採用。
1955年に全国的にこのカラーで統一され、現在まで続いています。
ちなみに日本独自のルールでは、車体の上部が白で下部が黒と決まっています。
諸説あるようですが、当時の車両はバンパーなどは未塗装なものが多く、汚れを目立たなくするためにこのカラーパターンになったようです。
アメリカ|洋画でお馴染みの緊迫感を感じるパトカー
この写真を見ただけで、アクション映画のワンシーンが頭をよぎるアメリカのパトカー。
今にも銃を構えた屈強な警察官が飛び出てくるのではないか…と腰が引けてしまいます。
大型のセダンやSUV、ピックアップトラックで、威圧感のある黒いボディが印象的ですが、アメリカの警察機関は州によって独立した組織として運用されているため、中にはブラウンやブルーなど様々なカラーのパトカーも存在します。
白黒ツートンはカリフォルニア。ニューヨークではブルーに白色。フロリダの一部の地域では定番色以外にピンクのパトカーが存在したりと、管轄によりさまざま。
車両はいずれも国産車(アメリカ車)が中心であることは日本と変わりませんが、合衆国ならではの、町ごとの多様性と独自性がパトカーにも表れています。
※より詳細にアメリカのパトカーについて知りたい方はこちらもご確認ください!
ドイツ|意外にも可愛い路線のパトカー
ドイツのパトカーは、シルバーのボディに明るめのブルーとネオンイエロー、いわゆるEUカラーです。
質実剛健で理知的なイメージが強いドイツですが、パトカーは意外とポップなカラーリングに驚きました。
2002年頃に現在のカラーパターンに統一されたのですが、それまでは白ボディに緑のラインが主流で、地域によりさまざまなカラーが存在していたようです。(現在、全て統一されているのかは定かではありません)
なぜ、白ボディからシルバーボディに変わったかというと、政府がパトカー用車両を購入からリースに変更したことが理由の一つのようです。
この理由がいかにもドイツらしいですね。
市場価値として白色よりも人気があるシルバーをベースとし、カラーリングも特殊なコーティングではがすことができる素材を選び、リース終了後の再販を考えてのことでした。
色々調べを進めると、当時リース契約を獲得したダイムラー社が考案したとのことで、色変更の理由もいかにもドイツらしい合理的な判断にあったようです。
サイレンの色は青色一色。
ヨーロッパ諸国ではこの青色単色が主流で、アメリカは青と赤、日本とブラジルが赤単色のようです。
ちなみに、車両はすべて自国製(さすがは自動車大国)。
フォルクスワーゲンにメルセデス、アウディ、BMWやミニなど、日本でもお馴染みの車たちが中心です。
イギリス|国際色豊かなイングリッシュパトカー
イギリスのパトカーもドイツに似たカラーリングでブルーとネオンイエロー。ここに明るいオレンジをあしらったデザインですが、その車種は国際色豊かなラインナップ。
各国の警察機関が自国メーカーの車種を中心に展開している中、イギリスでは世界各国の車両を採用しています。
ご近所であるドイツのBMW、スウェーデンのボルボ、なんと日本の三菱やホンダ車も。
おそらく警察組織を管轄する団体が複雑であることもその理由のひとつかもしれません。
ちなみに、海外では警察組織の管轄が国・地域などで分かれていることが一般的で、日本のように全国の警察機関を国が一つに取りまとめている例は、意外と少ないことが分かりました。
世界では、警察のシンボルマークですらも管轄や所属によって異なるみたいです。
イタリア|世界のオシャレ番長はデザイン重視のパトカー
Unsplash Marquise de Photographie撮影
イタリアでは国家が管理運営する警察(Polizia:写真右)と軍が管轄する憲兵(Carabinieri:写真左)が存在します。
警察車両は薄い青に白色のライン、憲兵車輛は黒字に赤く、細いストライプと色やデザインで所属の違いも表しており、制服もそれに合わせてデザインされています。
ボディサイドに書かれる文字も、ボディのデザインに合わせて角度を付けていたり、部隊やチームの所属先により、歴史あるサッカークラブ(ナポリSC)のような独自のエンブレムを設けていたりと、イタリア人のこだわりが伺えます。
どこかウルトラマンなどの特撮シリーズに出てくるようなカラーリングで、車好きの心をくすぐるデザイン。
車種はアルファロメオを中心に、フィアット、ランチア、中にはランボルギーニのようなスーパーカーも存在します。
さすがイタリア。期待を裏切りません。
まとめ
一部の国の事例となりましたが、調べれば調べるほどパトカーはその国の文化に結び付きが強いことが分かりました。
今回は「見た目・デザイン」という切り口で執筆してみましたが、エンジン性能の違いなど、奥深さを知れば知るほど各国のパトカー事情を学んでみたくなりました。
ちなみにサイレンの色ですが、ヨーロッパ諸国が青色を中心に採用している理由の一つに「敵航空機が上空から認識しづらく、地上の人からは視認しやすい色」
があるとのこと。
国同士が地続きでつながる欧州ならではの理由ですね。
それではまた!
おまけ|世界のパトカー
メキシコ
メキシコのパトカーは日産サニー🚔
グアナファトは日産車多い
TVでもCMやってます pic.twitter.com/rF0wrQMizo— もふねこ探し世界旅@一時帰国 (@kaosansekaitab1) March 17, 2018
メキシコで活躍しているMAZDA3のパトカー。 https://t.co/Eyx0o2kQXt
— taku2 (@taku2_4885) July 22, 2020
タイ
タイ🇹🇭でもパトカー採用されてたんやね pic.twitter.com/vcWFD9fNDu
— katu๑๙๑๑ (@katu1911) April 25, 2021
五年前タイ行ったときの
バンコク市内のパトカータイはピックアップトラックが多いんで、パトカーもこういうのが多い pic.twitter.com/k1rIvwSHFy
— ぜかま白雪⚓ 白雪陸戦隊・島雪 (@zekamashirayuki) July 28, 2022
シンガポール
「トヨタ・カローラ」
シンガポール警察 中央警察署・Rochor NPC
韓国車ばかりだったので、日本車のパトカーを撮れて一安心。
古い車だからか所々痛みが見えるね。
投石対策用の金網を取り付けるアタッチメントらしきものが確認できるけど、こんなパトカーにも必要なほどこちらは治安が悪いのかな? pic.twitter.com/TUKiueCKbv— 蝦夷管領 (@momonari_kabuto) March 27, 2022
ブラジル
ブラジル🇧🇷のV9パジェロのパトカーめちゃくちゃカッコいいからみんな見て() pic.twitter.com/qb0OzQCtV8
— nEME@パジェロ40周年🇬🇧🎶 (@neme_V73W_AFE) June 11, 2018
どこの国がお好みでしたでしょうか?
上記でご紹介したもの以外にも気になるパトカーがあれば、随時追加していきます。
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